一般的な液晶ディスプレイは、LEDバックライトを高速に点滅させているため、画面にちらつきが生じます。
このチラツキのことを「フリッカー」と呼びます。
実際にちらつきを感じていなくても、長時間の使用では目に負担を与えている可能性もあります。
〇フリッカーとは
ディスプレイに生じる視認できない速度の細かいチラツキのことを指します。
肉眼では認識することは難しいですが、
スマートフォンなどのカメラ越しにモニターを確認すると
画面に黒い横線のようなものが見えるかと思います。これがフリッカーです。
フリッカーが発生している認識がなくとも、
瞳孔を大から小まで高速調整させることになるため、
自律神経系に影響し、身体への疲労も蓄積されるので肩こりや頭痛の原因にもなり得ます。
〇フリッカーが起こる原因とは
ディスプレイのバックライトは輝度レベルをパルス幅変調(PWM)を使用し調整しています。
このLEDの明滅によって輝度を調整するパルス幅変調(PWM)を採用していることが原因として挙げられます。
パルス幅変調(PWM)では、輝度100の場合にはLEDバックライトも常にMAXなのでチラツキは起こらないのですが、
輝度を下げていくとバックライトの点灯回数が増え、フリッカーを認識しやすくなります。
〇フリッカーへの対策とは
最近のモニターには多くに「フリッカーフリー」が採用されています。
フリッカーフリーはPWM方式ではなく、
DC方式といってLEDに流す電流を増減させ輝度を調整する方式を採用しています。
そのため、バックライトの明滅がおきず、
長時間モニターを眺めていても目の疲労を軽減することができます。
フリッカーフリーではないモニターでも輝度を100にしておけばフリッカーはおきませんが、
今度は強い光による目の疲労が懸念されます。
いかがでしょうか。
ぜひ液晶パネルをご検討の際には
採用されている方式(PWM方式/DC方式)にも目を向けてみてくださいね。