ディスプレイ商品を購入しようと思った際に、よく「FHD」や「4K」といった表記を目にしませんか?
この「FHD」や「4K」といった表記は、全て画面の「解像度」を示す言葉です。
解像度についてあまりわからないまま購入すると、自分に合った商品ではなかった...ということが起こり得ることとなります。
そんな「解像度」について本日は解説しようと思います。
〇解像度とは?
テレビやディスプレイで使われる「解像度」は、画面の画素数を示す数式です。
ディスプレイにはドット(画素またはピクセル)と呼ばれる点が縦横無数に並んでおり、それぞれのドットを点灯させることで画像や動画などの表示を作り上げています。
そのため、画面の縦方向と横方向に並べることができるドットの数が多いほど、同じ情報が細かく表示される。つまり、画像を緻密に表示できるということになります。
数式というだけあり、通常は横方向の画素数と縦方向の画素数のかけ算で表し、単位は「ドット」もしくは「ピクセル」となります。
解像度をかけ算して求められる積は、以下ようにそのまま画面の総画素数を表します。
・640×480ピクセル=30万7200画素
・1024×576ピクセル=58万9824画素
・1600×900ピクセル=144万画素
〇HD / ハイデフィニション / ハイデフとは
解像度の呼称の中でも「HD画質」とよばれるものは、「ハイ・ディフィニション画質」の略称です。「HD」または「ハイビジョン」と呼ばれる解像度は、以下のいずれかを示します。
・1280×720ピクセル(92万1600画素)
・1920×1080ピクセル(207万3600画素)
HD(ハイビジョン)は、1980~1990年代に世界各国での
高精細テレビ放送の開発競争過程で生まれた解像度です。
現在では、デジタルテレビの一般的な番組は、この解像度をターゲットにして作られています。
〇フルHD / フルハイビジョン とは
解像度の呼称の中でフルHDとは、「full high definition television」の略称です。解像度は、1920×1080ピクセル(207万3600画素)を示します。
”フル”が付くのは、通常のデジタルテレビ放送において規格上の最大解像度であることに由来しています。
最近はテレビ会議システムでもフルHD相当まで画面解像度を調整できる機種が増えています。
少人数の会議を行うのなら、自分だけ相手の顔や資料が見えればよいですが、数十人・数百人が一枚のモニターを注視するのであれば、大画面が必要です。
また、特に実際に製造した製品を画面で見せながら会議をする場合などは、より高精細な画像のほうが正確に品質を伝えることが可能です。
「4K」という言葉の普及に伴って、フルHDを「2K」と呼称することも増えてきています。
〇4K / Ultra HD
解像度の呼称の中で4Kは「4000」という意味で、長辺方向の画素が約4000個あることに由来しており、
フルHDのちょうど4倍の画素数をもっているため4Kとよばれています。
解像度は4096×2160ピクセル(884万7360画素)となっており、より大きな画面で魅力は発揮されます。
しかし、それは再生される動画が4K動画のときに限ります。
フルHD動画をフルHDディスプレイで見ても4Kディスプレイで見ても、画質に変わりはありません。
4Kでゲームを楽しみたいという場合も、動画同様ゲームソフトが4K出力に対応していないと4K画質にはなりません。
Kに対応しているゲームソがどのくらい販売されているかの確認が必要です。
〇自分に最適なディスプレイを見つける
ディスプレイ選びは奥が深いため、ひとことにフルHDや4Kと言っても、
他にもいろいろな要素が関係してきます。
例えば...
・画面の切り替え速度や色の鮮やかさ
・画面光沢のあるなし(グレア・ノングレア)
・ブルーライトカット機能の有無
・画面のフリッカー(ちらつき)防止
・視野角
・消費電力
・費用
などさまざまな要素が複雑に絡み合っています。
また、画素数が高ければ高いほど購入費用はかかってしまいます。
購入の際とには、どの程度の画質であれば満足できるかを考え、
それに見合った解像度の液晶ディスプレイを用意することが最善かと考えられます。
いかがでしたか?
今回はテレビやディスプレイの解像度について解説いたしました。
ディスプレイを検討される際、ぜひ参考にしてみてください