液晶モニター、テレビなどを選ぶ際に「輝度の高い方が高性能だから良い」といった言葉を耳にしたことはありませんか?
なぜ高輝度の物が良いといわれるのか、またそもそも輝度とは何なのかについて解説したいと思います。
〇そもそも「輝度(きど)」とは?
輝度とは、ディスプレイの明るさを数値で表したものになります。
単位には、「cd/m2(カンデラ毎平方メートル)」というものが使用されています。
1979年の国際度量衡総会の決議による定義には、
「カンデラは、周波数540×10の12乗 Hzの単色放射を放出し、
定められた方向におけるその放射強度が683分の1 W毎ステラジアンである光源の、
その方向における光度である」
とあります。
輝度を表す際、「600cd/m2」などと表記されますが、
この数値が大きいほど明るく、小さいほど暗いです。
〇なぜ輝度が高い方がいいの?
輝度が高いとディスプレイが明るいという事なので、
その分だけ反射する確率も少なくなり、より画面がはっきりと見えるようになります。
ノングレアで反射しづらい液晶を使用していたとしても、
ディスプレイが暗いと多少なりとも反射してしまうこともあります。
輝度が高いことによって、明るい室内でも、
遠くからでもディスプレイの文字やアイコンをしっかり視認できるようになります。
〇輝度が高いと目の負担も上がる?
何となく輝度は明るければ明るいほど
目に悪いというイメージがある方もいるのではないでしょうか?
ですが実際には、ディスプレイが暗い場合ほど、ディスプレイがよく見えずらくなり、
より多くの時間ディスプレイを凝視することにより
、目がすぐに疲れてしまう原因にもなります。
なので、暗ければ暗いほどに目に良いということはなく、
暗いのは暗いなりの目への負担があるということもありえるのです。
しかし、明るすぎることも目への負担が大きくなるのも間違いありません。
輝度が高いというのは、液晶が発する光が強くなるということであり、
目が疲れる原因にもなります。
では、適切な輝度とはどのような値なのでしょうか?
〇適切な輝度は?
ディスプレイをしばらく見ていて、まぶしいと感じたら輝度が高すぎるということになります。
まぶしいと感じたまま作業を進めると目が疲れる原因になってしまいます。まぶしく感じた輝度から少しずつ輝度を下げていき、調整を行ってください。
まぶしく感じるといっても、その日の体調や目の調子、室内の明るさによって見え方も左右されてきます。なので、つねに一定の輝度で作業するのではなく、環境に合わせた設定を行うことが大事になってきます。輝度が高いと、その分調整する幅も広くとれるので、より自分に合わせた明るさに調整することが可能になります。
このことから、液晶モニターやテレビなどを選ぶ際に「輝度の高い方が高性能だから良い」といわれているのです。
いかがでしたか?
今回は輝度が高いディスプレイの方がなぜ見やすいのかについて