有機ELとは?仕組みと特徴 2

有機ELとは?仕組みと特徴 2

open frame monitor

有機ELとは?仕組みと特徴①では有機ELとは何なのか、

どういった仕組みなのかについて解説いたしました。

今回はこれまでなじみの深かった「液晶」とは何が違うのか解説したいと思います。

〇有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いとは

テレビやパソコンの画面は、これまで液晶ディスプレイが主流でした。

液晶ディスプレイとは液晶という物質の分子が電流によって向きをかえることで、

光を通したり通さなかったりする性質を利用したディスプレイのことを指します。

液晶の後ろに光源(バックライト)を置いて照らすと、

部分ごとに通す光の量が調節できます。

液晶の前にRGB(赤と緑と青。加算合成で使用する原色)の

各色のフィルタを置いて、

それぞれの色の明るさを調節しフルカラーで画像を表示します。

これに対して、有機ELでは、

RGBの光を出す有機EL素子をならべています。

有機EL素子のそれぞれが自分で光り、

バックライトの必要がないため、消費電力が少なく、シンプルな仕組みです。

液晶では素子全部を暗くしてもバックライトの光が少し漏れて

まっ暗にはできませんが、有機ELは素子をOFFにするとまっ暗になります。

しっかりとした黒が表現できるので、

「コントラストの良い」映像・画像が再現できます。

つまり、液晶ディスプレイでは、

見ているのはバックライトの光にRGBのフィルタを重ねた色ということになります。

そのため画像の発色はバックライトの色や明るさに大きな影響を受け、

自然な色合いを出すには高価で性能の良いバックライトが必要です。

しかし一方、

自分で発光する有機ELを使ったディスプレイは、

バックライトがないためにその影響を受けず、

RGBを適切にコントロールすることで自然な色合いを自由に出すことができます。

その他にも、有機ELには優れた点が多くあります。

バックライトや色フィルタがいらないので

液晶などにくらべてディスプレイをずっと薄くできること。

基板や保護ガラスなどをのぞいた厚さは1万分の数mmほどです。

基板などをプラスチックなどで作れば、曲げられるディスプレイも可能です。

いかがでしたでしょうか。

様々な利点のある有機EL。ぜひ

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